火加減は少~し落として・・。 [空の下がキッチン]
お湯を沸かす時は弱火でも良いとのお話ですが、・・。
弱火は時間がかかって、ガスの使用量が多く要るものと思っていました。
先日の食事会の私の説明も今イチだったので・・。今日はいろいろ道具を持って来ました。
小学生の理科の実験みたいですが、目で見るとね、下手な理屈を並べるよりずっと納得して頂けるはずなので。
まあ余興だと思って見て下さい。
見ればとても単純な話しです。
*
カセットコンロで、「弱火」と「強火」二通りの火加減でお湯を沸かしてみます。
コンロには新しいボンベ(内容量351g)を。
ヤカンには1・ほどの水を入れます。この水が90℃になつたら火を消します。
強火で加熱します。これは約4分でお湯がわきました。
弱火。こちらは7分ほどかかりました。
それぞれボンベの重さを計ります。強火が331g。弱火が328gです。
ガスの使用量は、強火で15g、弱火で13gという結果になりました。
で、熱効率を計算すると・・ガスのカロリーとか水の比熱とかややこしいのでここは省きますが、・・
おおよそで、強火が約40%、弱火は45%です。
熱効率?
はい。この場合のガスの熱効率です。使うガスの100%がお湯を沸かすのに使われる訳ではないので。
強火の場合でいえば、40%がお湯を沸かすことに使われて、あとの60%は逃げてしまった。
逃げた? 何処に行っちゃったのかしら。(笑)
周りの空気、台所の空気を暖めている。換気扇を使えば外に逃げてしまうから、外の空気を暖める。
だから、60%は大袈裟に言えば地球を暖めて、あとの40%でお湯を沸かしていることになる。
はあ、ほんとに? 大変な無駄遣いしてるんですね、私たち。
いや、熱器具なんて大概こんなものです。車のエンジンとかでも熱効率は30~40%程度です。比較にならないかもしれないが・・。そんなひどいものでもない。・・まあ、これでお分かりになると思いますが、急ぐ場合はともかく、お湯を沸かす時など弱火でもむしろ効率が良いこともある、ということです。
弱火の方が良いとか、大変な無駄使いをしてるとかいうことじゃないです。
分りました・・。確かに私、お湯を沸かすときにガスのスイッチをカチンと一杯に廻して、そのままにしている事の方が多いような気がします・・。
多少加減することも必要なんですね。
無駄遣いとは言いませんが、食料品を買うときに結構シビアな主婦の方が、火加減とかは案外大胆でしょう。
多少心掛けるだけで、月にいちど上等なステーキ肉を買えるくらい節約できるかも知れない。
あら、それはちょっと嬉しい。
次は実際に食材を使ってやってみましょう。
*
肉をですね、ちょっと極端なやりかたで二通りに加熱してみます。
冷凍の鶏肉です。これを凍ったまま加熱します。
まずは、フライパンで15分ほど、強火で加熱してみます。
焼き上がった肉を、
切ってみると
当然ですが、外側は、焦げるほど焼いても、切り口を見ると、中はまだ生っぽい・・。
*
次は、蓋付きの耐熱容器 (※セラミック製。通常は魚焼きグリルで使う耐熱器)で
弱火で加熱。
初め5分ほど中火で。できるだけトロ火にして15分。
火を消して、そのまま10分ほど放置します。
*
こちらを見ると、
中まで火が通っている。
使うガスの量は差がないんですか?
湯を沸かした時と同じで、弱火の方が燃費は多少良いです。
*
低温火傷(やけど)をご存知ですかね?
低温火傷?
たとえば、湯タンポなどで寝ている間に負う火傷とかです。あれは灼けるように熱いものに触れた時より酷いことになる。
温度が低くても、長い時間に熱が加わると重症の火傷になる。内部組織の筋肉まで火傷が進んでしまうんです。
例えは悪いですが、同じ理屈です。
温度より時間なんですか・・。あの、お肉は長い時間焼くと固くなると聞きますけど、それはどうなんでしょう?
これ・・ひと口食べてみて下さい。
*
・・・・。ああ・・柔らかい。シットリしてます。
タンパク質は固くなる温度ラインがあるので、大丈夫です。
これはセラミック製ですけど、フライパンでもいいんですか?
少し工夫すれば何でもいい。・・しかし、フライパンを使う料理ならカラ揚げかな、私は。
カラ揚げ、ですか・・。美味しいし、好きなんですけどねえ。・・最近私も主人もヘルスメーターに乗るのが恐い状況なので、(笑)
*
基本的に、火加減は「効率」より家庭の事情で決めることです。お腹が減ったら1分も待てずに癇癪を起こす亭主がいたら、トロ火とか言ってられないでしょ。
そのうえで、とりあえず「弱火は弱火なりの力」があることを知っておいて下さい。ガス代の節約だけでなく食材の柔らかい食感を引き出すこともできますので。
分りました。多少不機嫌になりますが、癇癪起こすほどウチの旦那は短気ではないので。(笑)やってみます。
弱火は時間がかかって、ガスの使用量が多く要るものと思っていました。
先日の食事会の私の説明も今イチだったので・・。今日はいろいろ道具を持って来ました。
小学生の理科の実験みたいですが、目で見るとね、下手な理屈を並べるよりずっと納得して頂けるはずなので。
まあ余興だと思って見て下さい。
見ればとても単純な話しです。
*
カセットコンロで、「弱火」と「強火」二通りの火加減でお湯を沸かしてみます。
コンロには新しいボンベ(内容量351g)を。
ヤカンには1・ほどの水を入れます。この水が90℃になつたら火を消します。
強火で加熱します。これは約4分でお湯がわきました。
弱火。こちらは7分ほどかかりました。
それぞれボンベの重さを計ります。強火が331g。弱火が328gです。
ガスの使用量は、強火で15g、弱火で13gという結果になりました。
で、熱効率を計算すると・・ガスのカロリーとか水の比熱とかややこしいのでここは省きますが、・・
おおよそで、強火が約40%、弱火は45%です。
熱効率?
はい。この場合のガスの熱効率です。使うガスの100%がお湯を沸かすのに使われる訳ではないので。
強火の場合でいえば、40%がお湯を沸かすことに使われて、あとの60%は逃げてしまった。
逃げた? 何処に行っちゃったのかしら。(笑)
周りの空気、台所の空気を暖めている。換気扇を使えば外に逃げてしまうから、外の空気を暖める。
だから、60%は大袈裟に言えば地球を暖めて、あとの40%でお湯を沸かしていることになる。
はあ、ほんとに? 大変な無駄遣いしてるんですね、私たち。
いや、熱器具なんて大概こんなものです。車のエンジンとかでも熱効率は30~40%程度です。比較にならないかもしれないが・・。そんなひどいものでもない。・・まあ、これでお分かりになると思いますが、急ぐ場合はともかく、お湯を沸かす時など弱火でもむしろ効率が良いこともある、ということです。
弱火の方が良いとか、大変な無駄使いをしてるとかいうことじゃないです。
分りました・・。確かに私、お湯を沸かすときにガスのスイッチをカチンと一杯に廻して、そのままにしている事の方が多いような気がします・・。
多少加減することも必要なんですね。
無駄遣いとは言いませんが、食料品を買うときに結構シビアな主婦の方が、火加減とかは案外大胆でしょう。
多少心掛けるだけで、月にいちど上等なステーキ肉を買えるくらい節約できるかも知れない。
あら、それはちょっと嬉しい。
次は実際に食材を使ってやってみましょう。
*
肉をですね、ちょっと極端なやりかたで二通りに加熱してみます。
冷凍の鶏肉です。これを凍ったまま加熱します。
まずは、フライパンで15分ほど、強火で加熱してみます。
焼き上がった肉を、
切ってみると
当然ですが、外側は、焦げるほど焼いても、切り口を見ると、中はまだ生っぽい・・。
*
次は、蓋付きの耐熱容器 (※セラミック製。通常は魚焼きグリルで使う耐熱器)で
弱火で加熱。
初め5分ほど中火で。できるだけトロ火にして15分。
火を消して、そのまま10分ほど放置します。
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こちらを見ると、
中まで火が通っている。
使うガスの量は差がないんですか?
湯を沸かした時と同じで、弱火の方が燃費は多少良いです。
*
低温火傷(やけど)をご存知ですかね?
低温火傷?
たとえば、湯タンポなどで寝ている間に負う火傷とかです。あれは灼けるように熱いものに触れた時より酷いことになる。
温度が低くても、長い時間に熱が加わると重症の火傷になる。内部組織の筋肉まで火傷が進んでしまうんです。
例えは悪いですが、同じ理屈です。
温度より時間なんですか・・。あの、お肉は長い時間焼くと固くなると聞きますけど、それはどうなんでしょう?
これ・・ひと口食べてみて下さい。
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・・・・。ああ・・柔らかい。シットリしてます。
タンパク質は固くなる温度ラインがあるので、大丈夫です。
これはセラミック製ですけど、フライパンでもいいんですか?
少し工夫すれば何でもいい。・・しかし、フライパンを使う料理ならカラ揚げかな、私は。
カラ揚げ、ですか・・。美味しいし、好きなんですけどねえ。・・最近私も主人もヘルスメーターに乗るのが恐い状況なので、(笑)
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基本的に、火加減は「効率」より家庭の事情で決めることです。お腹が減ったら1分も待てずに癇癪を起こす亭主がいたら、トロ火とか言ってられないでしょ。
そのうえで、とりあえず「弱火は弱火なりの力」があることを知っておいて下さい。ガス代の節約だけでなく食材の柔らかい食感を引き出すこともできますので。
分りました。多少不機嫌になりますが、癇癪起こすほどウチの旦那は短気ではないので。(笑)やってみます。