パスタ屋さんの昆布茶の使い方 [空の下がキッチン]
ステーキ、とろ鮪、フライドチキン、もつ煮込み、が大の好物。
豚足、海鞘(ホヤ)、海鼠腸(このわた)、と、妙な物まで平気。
サザエの、あのぷりぷりした緑色のワタなんて、目を細めて口に入れる・・。
その主人が、生野菜になるとピタッと箸が止まる。
「子供に笑われますよ」と、言いたいところですが、その息子がまた食べない。
ひとつ例外があるとすれば主人が仕事をさせてもらったパスタ屋さんの野菜サラダ。
*
ドレッシングが"ツボ味"だったんじゃない。
ええっ、ドレッシングなのかなあ。・・野菜じゃないの?
そのまま出して、野菜嫌いがぱくぱく食べる、そんな魔法みたいな野菜ないわよ。
そうか、・・ドレッシングで食べるようになってくれれば嬉しいけどなあ。
野菜嫌いでほんと困る。
男子はね、女子より少し口がお子ちゃまなの・・。酸っぱいとか苦いとか、ほんと駄目みたいよ。うちの旦那でさえ、いやそーな顔して、前は食べてたもの。
じゃ、今は食べるの?
そりゃ、工夫したわよ、いちおうプロだから。
ドレッシングを?
うん。ドレッシングを。
ふーん・・。それさあ、家で、私のサラダで使ってみたいなあ。
・・持ち帰り品とかあったら分けてもらえない?
ありがとうございます。でも、よろしければ作り方をお教え致しましょうか?
えっ、ほんと。いいの。・・私でもできるかな?
簡単よ。ややこしいこと、私やらないから・・。
あなたのとこ、和風ドレッシング置いてある?
うん。・・市販のだけど・・ある。
それで充分よ。和風ベースのドレッシングなら何でもいいのよ。
それにね「粉末のコブ茶」を入れるの。
コブ茶?
うん。コブ茶。・・で、それだけ。
それだけ?
それだけ。それでいいの。
お教えするのが恥ずかしいくらい・・。とてもシンプルでしょ。
*
ドレッシングにコブ茶・・。聞いだけでは、馴染みが悪そうな感じの組み合わせですが、でも、よくよく話を聞いたら、とてもオーソドックスなドレッシングの作り方でした。
*
ベースは和風のドレッシング。二杯酢とか三杯酢でもよいそうです。
むろん、このままではお子ちゃまの口には合わない。
お酢を「昆布酢」にします。
この「昆布酢」は昔からある方法で、お酢の酸っぱさをまろやかにする妙法です。普通は酢にだし用の昆布を漬けます。
そして昆布の代わりにコブ茶(粉末)を代用すると、「昆布酢」が手軽に作れるそうです。
混ぜる量は、隠し味程度から、ドレッシングが抹茶色になるほどの量まで、お好みで。ちなみに我が家のお子ちゃま2名?は抹茶色ドレッシングが好みでした。
*
酸味が苦手というのは、生き物として、当たり前の反応だそうです。
ですから、昔の先達・プロの方が色々な工夫をなされてきました。
「昆布酢」の他にもこんな工夫も・・。
「酢洗い」
あらかじめ、食材に酢少々を振りかけて絞ったり、酢の中にさっと通したりする事です。酢洗いすることによって、余分な水気が取れ、合わせ酢と和え物のなじみもよくなります。
そして、食材にしっかり下味が付きますから、その分、食材にかける酢(ドレッシング)は飲める程度まで薄めることができます。
「煮立て」
醤油と酢の上等なものは、生のままでもまろやかなのですが、それでも苦手という方には、合わせ酢を「一煮立ちして冷まして使う」方法があります。
酢を加熱することで味もまろやかになり、ツンとした香りがなくなります。
香りが飛ぶので、風味は多少落ちますが、お子ちゃまの口には好評でした。
*
参考までに・・。
■二杯酢 酢…大さじ3、醤油…大さじ2
■三杯酢 酢…大さじ3、醤油…大さじ1、砂糖…大さじ2
■土佐酢 酢…大さじ3、醤油…大さじ1、砂糖…大さじ2、かつお削り節…3gを合わせ、ひと煮立ちさせたら、かつお削り節を漉(こ)します。
■和風ドレッシング 酢(米酢)…大さじ2、油(サラダ油)…大さじ1、塩…小さじ1/4、砂糖…小さじ1、醤油…小さじ2
豚足、海鞘(ホヤ)、海鼠腸(このわた)、と、妙な物まで平気。
サザエの、あのぷりぷりした緑色のワタなんて、目を細めて口に入れる・・。
その主人が、生野菜になるとピタッと箸が止まる。
「子供に笑われますよ」と、言いたいところですが、その息子がまた食べない。
ひとつ例外があるとすれば主人が仕事をさせてもらったパスタ屋さんの野菜サラダ。
*
ドレッシングが"ツボ味"だったんじゃない。
ええっ、ドレッシングなのかなあ。・・野菜じゃないの?
そのまま出して、野菜嫌いがぱくぱく食べる、そんな魔法みたいな野菜ないわよ。
そうか、・・ドレッシングで食べるようになってくれれば嬉しいけどなあ。
野菜嫌いでほんと困る。
男子はね、女子より少し口がお子ちゃまなの・・。酸っぱいとか苦いとか、ほんと駄目みたいよ。うちの旦那でさえ、いやそーな顔して、前は食べてたもの。
じゃ、今は食べるの?
そりゃ、工夫したわよ、いちおうプロだから。
ドレッシングを?
うん。ドレッシングを。
ふーん・・。それさあ、家で、私のサラダで使ってみたいなあ。
・・持ち帰り品とかあったら分けてもらえない?
ありがとうございます。でも、よろしければ作り方をお教え致しましょうか?
えっ、ほんと。いいの。・・私でもできるかな?
簡単よ。ややこしいこと、私やらないから・・。
あなたのとこ、和風ドレッシング置いてある?
うん。・・市販のだけど・・ある。
それで充分よ。和風ベースのドレッシングなら何でもいいのよ。
それにね「粉末のコブ茶」を入れるの。
コブ茶?
うん。コブ茶。・・で、それだけ。
それだけ?
それだけ。それでいいの。
お教えするのが恥ずかしいくらい・・。とてもシンプルでしょ。
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ドレッシングにコブ茶・・。聞いだけでは、馴染みが悪そうな感じの組み合わせですが、でも、よくよく話を聞いたら、とてもオーソドックスなドレッシングの作り方でした。
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ベースは和風のドレッシング。二杯酢とか三杯酢でもよいそうです。
むろん、このままではお子ちゃまの口には合わない。
お酢を「昆布酢」にします。
この「昆布酢」は昔からある方法で、お酢の酸っぱさをまろやかにする妙法です。普通は酢にだし用の昆布を漬けます。
そして昆布の代わりにコブ茶(粉末)を代用すると、「昆布酢」が手軽に作れるそうです。
混ぜる量は、隠し味程度から、ドレッシングが抹茶色になるほどの量まで、お好みで。ちなみに我が家のお子ちゃま2名?は抹茶色ドレッシングが好みでした。
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酸味が苦手というのは、生き物として、当たり前の反応だそうです。
ですから、昔の先達・プロの方が色々な工夫をなされてきました。
「昆布酢」の他にもこんな工夫も・・。
「酢洗い」
あらかじめ、食材に酢少々を振りかけて絞ったり、酢の中にさっと通したりする事です。酢洗いすることによって、余分な水気が取れ、合わせ酢と和え物のなじみもよくなります。
そして、食材にしっかり下味が付きますから、その分、食材にかける酢(ドレッシング)は飲める程度まで薄めることができます。
「煮立て」
醤油と酢の上等なものは、生のままでもまろやかなのですが、それでも苦手という方には、合わせ酢を「一煮立ちして冷まして使う」方法があります。
酢を加熱することで味もまろやかになり、ツンとした香りがなくなります。
香りが飛ぶので、風味は多少落ちますが、お子ちゃまの口には好評でした。
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参考までに・・。
■二杯酢 酢…大さじ3、醤油…大さじ2
■三杯酢 酢…大さじ3、醤油…大さじ1、砂糖…大さじ2
■土佐酢 酢…大さじ3、醤油…大さじ1、砂糖…大さじ2、かつお削り節…3gを合わせ、ひと煮立ちさせたら、かつお削り節を漉(こ)します。
■和風ドレッシング 酢(米酢)…大さじ2、油(サラダ油)…大さじ1、塩…小さじ1/4、砂糖…小さじ1、醤油…小さじ2